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経営情報

2021.11.05

何が起こるかわからないから・・・転ばぬ先の杖 【なぜ会社が生命保険に加入する必要があるのか?】

 多くの会社が生命保険に入っているのは、何故でしょうか?

 しかも、支払った保険料(特に掛捨ての保険)は経費(損金)として認められたりもするのです。

その理由を考えてみましょう。

 

 唐突ですが、あなたの会社に借入金はありますか?

 なお、税理士に会計・税務を依頼している方であれば、

「お金を借りているのであれば、会社で生命保険に加入しましょう!」と

ススメられたこと、きっとありますよね。

 

 税理士から生命保険に入りましょうと言われても、

(なんで、税理士なのに会社が生命保険に入ることをススメてくるんだろう??)

 そのときは、よくわからなかったのかもしれません。

 ちなみに、お金を借りた当初は、必ず返せるものと、誰しも信じていたことでしょう。

 また、金融機関は、借りたお金を返せない相手には融資しません。お金を借りることができたということは、あなた(社長)は返すことができるという信用を得られたからですよね。すばらしいことです。

 しかしながら、人間だれしも一寸先は闇・・・明日の我が身を知る人は、残念ながらいません。

 

 そうですよね。

 貴社のことを思う税理士は、社長の身に万一の災難が起こったときに、借りたお金を返せなくなるリスクを考えるからこそ、会社が生命保険に入ることをススメるのです。

 

 もし社長がいなくなったら・・・

 

 社長の能力や信用により事業が成り立っているという会社が多いのが実情ですが、そんな会社から社長がいなくなったら・・・

 ・例えば、金融機関から早期返済を求められる・・・

 ・例えば、社長不在となった影響をカバーするにはどうしても時間がかかり、もしかしたら廃業となる・・・

 想像したくもないことですが、大ピンチですよね。

 

 

 会社で借りたお金は、このような場合においても、会社で返すことができるように準備しておくことが重要ではないでしょうか。

 そのような不測の事態に備え、まとまった現金を確実に準備できる手段は、

〔生命保険〕

これしかありません!

 

 

 会社が大ピンチに陥ったときに、事業継続を図るための資金準備としての生命保険料であるからこそ〔経費〕となるのです。

 そもそも、お金を借りているのに生命保険に入っていないということは、万が一のときに、残された家族や社員に対して無責任なことになりかねません。

 ゆえに、お金を借りているならば、生命保険に入ることは、もはや責務とでもいうべきであり、借入金と生命保険は常にセットとなっているべきではないでしょうか。

 したがって、生命保険料は〔“必要”経費〕といえると思います。

 

 ところで、なぜ会社で借りたお金は、会社で返すことができるように準備しておくべきなのでしょうか?

会社が金融機関からお金を借りた場合、おそらく社長が連帯保証人になっていることでしょう。

 社長の死後、遺族は社長の財産を相続することになりますが、〔相続の放棄〕をしないのであれば、連帯保証人という立場(保証債務)も含めて相続することになります。

 ということは・・・

 会社で借りたお金を会社で返すことができなくなったら、「連帯保証人である社長の遺族が返済しなければならなくなる」のです。

 会社の事業資金としての借入金は、概して高額になります。

 果たして、社長に先立たれた家族が、社長亡き後の会社の借入金を背負っていくことができるでしょうか・・・そこのところを、あらためてよく考慮する必要があります。

 

「会社で返済できなくなったとしても、信用保証協会が代わりに返済することになるから、会社は返済しなくてもよくなるのでは?」

 と思われる方もあるかも知れませんが、残念ながらそうではありません。

 信用保証協会は生命保険会社ではないので、社長が亡くなったから、その死亡保険金のような意味合いで肩代わり(代位弁済)をしているわけではなく、そのような個別事情については考慮せずに、返済が滞納された貸付金を金融機関から引き受け、その債権回収を代行しているにすぎません。

 つまり、返済する相手が、金融機関から信用保証協会へ代わるだけのことであり、債務(借入金の返済)が免除されるわけではないのです。

 しかも、民間企業である金融機関は債務免除をする場合がある一方で、信用保証協会の代位弁済は税金で行っているため、債務整理の対象にはならず、自己破産でもしなければ、元金の回収が止まることはありません。

 

 会社に借入金がある以上は、生命保険加入は必須!

 おわかりいただけたでしょうか?

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