中国人の縁起担ぎ その2

中国人の縁起担ぎの中で、絶対に外せないのは「福」と言う字を書いたものが、逆さまになっていて、壁などに貼られたものです。

皆さんもこれは一度は目にしたはずです。

この理由は既に御存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、念のために御説明致します。

これは「福」の字が倒立している訳ですから、「福倒」です。

この福倒は字形からも分かるように「福到」と同音です。

これで「福が来る」と読める訳です。たったこれだけのの理由で目出度いのです。

同じことは「春」の字が逆立ちしていれば「春到」で「春が来る」となるのです。だから冬になると、お店や部屋に飾る人がいるのです。

こんな実例だけで結論を出すのは、いささか乱暴ですが、中国人の縁起担ぎの大半は、この同音か、それに近いものを「諧音シエイン」と言って解釈するのです。

さてそれでは、中国人にとって蝙蝠(こうもり)が吉兆とされる理由が、皆さんお分かりですか?

ヒント1.「蝙蝠」は中国語で「ビエンフー」と発音します。

ヒント2.「蝙ビエン」の同音に「変」があり、「蝠フー」の同音に「福」があります。

さあこれでお分かりになりますよね。

「ビエンフー」は「変福」になって「福に変わる。仕合わせになる」となって目出度いのです。(「遍福」ならばあまねく福とも読めます。)

それから蝙蝠の図柄は通常五匹飛んでいます。

これは「五福」すなわち、長寿・富貴・健康・徳行・天寿を表しています。バットマンとは何の関係もないのです。

次に「鵲かささぎ」の話です。

カササギは天の川伝説では、牛郎と織姫の為に橋になる話は日本でも知られていますが、それだけでなく目出度い鳥なのです。

さてその理由ですが、中国ではカササギは「喜鵲シーチュエ」と書きます。この「喜」の字が付くだけで充分、吉兆なのですが、さらにカササギの鳴き声は①客人来訪②喜事の前触れ。とも言われ目出度いのです。

さらに図柄としては、通常二羽が向かい合わせで描かれ、これで「双喜シュワンシー」すなわちダブルハッピーも表しています。

反対にカラスの鳴声は良くない事の前兆として、中国では嫌われています。中国からの留学生たちも、日本の都会にカラスが多いのは、かなり気になるようです。(鳩は食べてもカラスは中国料理も使わないようです)

まだまだ縁起担ぎの話がありますので、次回も続けることとします。

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