君子

 「君子」という言葉は、もちろん漢語が日本語になったものです。
辞書でこの言葉を引きますと、いくつも良い言葉が載っていますので一度御覧になって下さい。
本場の中国でも「君子」の意味はもちろん同じですが、全部が日本語になる訳ではありません。そんな中から面白いものを二つ御紹介します。
先ず「君子自重」です。
このまま読んで「君子は自重(じちょう)しなさい」ですが、何のことか、どこに書いてあるか、お分かりになりますか。
日本では、盛り場なので一寸人気(ひとけ)のない、壁やシャッターにこれに相当する言葉が書いてあるのと言えばお分かりになりますか。
さらに、日本では言葉の代りに神様の鳥居の絵があると言えば、もうお分かりですね。
そうです「立ち小便お断り(無用)」のことです。
流石論語発祥の地だけあります。君子たるもの我慢しなければいけません。
高さや距離を競うものではありません。
なお最近の中国では「向前一小歩、文明大一歩」という標語を空港のトイレなどで目にされた方もいらっしゃるでしょう。
これは「文明」が「マナー」の意味と分かれば説明は不要でしょう。
中国は対句(ついく)が好きなのも御理解頂けますか。
そういえば、日本には「急ぐとも、心静かに手を添えて、外に漏らすな松茸の露」という立派な和歌?がありました。話を戻します。
 もう一つは、「君子動口、小人動手」です。
簡単に言って「動口」は口を使う、「動手」は手を出す位ですが、分かりやすく言えば「君子は言葉で、小人は腕力で物事を解決しようとする」です。
人格者は話し合いを旨とするのです。船をぶつけるとか、飛行機で異常接近するとか、領海侵犯を繰り返すなんて、すぐ実力行使に及ぶのは、小人(しょうじん)がやることなのです。

 

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