2012年8月アーカイブ

  暴殄天物(バオティエンティエンウー)

 私には滅多にないことですが、美しい女性と食事をした時のことです。

私の食事はと言えばいつも酒が中心で、食べることは二の次です。この時は照れもあって、一層そうなりました。すると彼女に「酒鬼(ジュウクイ)ですね」と言われました。ここで中国語の「鬼」について説明しますと

①亡霊・幽霊のこと。ゴーストです。日本語にも鬼火という言葉があります。

②外国人に対して憎悪の意味で鬼をつける。「洋鬼ヤンクイ」は毛唐で「日本鬼リーベンクイ」「東洋鬼トンヤンクイ」は、日本人め・日本兵め位です。ここで脱線します。あの不幸な戦争中に中国人にこう言われていたのを聞いた日本の兵隊が、我々が鬼のように強いから彼等がそう呼ぶのだといって、喜んだという笑えぬ話があります。(中国語の鬼にはそんな意味はありません)

③よくない習癖にとりつかれた人に「鬼」を付けます。「賭鬼ドウクイ」は某製紙会社の御曹司「煙鬼イエンクイ」は古くはアヘン中毒者・ヘビースモーカー。問題の「酒鬼」はのんだくれ・アル中で「酒仙ジュウシエン」は李白のような人。「色鬼スークイ」は説明不要でしょう。

閑話休題(言帰正傳といいます)

 さて酒を手酌でやっている内に、私の前に料理が溜ってきました。すると今度は「バオティエンティエンウー」と彼女が言うではありませんか。何度聞き直しても意味が分かりません。そこで紙に書いてもらったのが「暴殄天物」です。「天物」とあるので、多分天からの与えられた物を粗末にしている位だと解釈しました。(注)

食事が終わってから別れましたが気になったので千鳥足で本屋に寄りました。そこには「もったいないことをする。自然のものをみだりに損う」とありました。

後日、この話をある有名大学出身の中国人にしましたら、彼は「難しい成語ですね」と言ってくれました。だが新華字典というポケット字典(袖珍字典)の「殄」の項目に用例としてこの「暴殄天物」はちゃんと載っていました。

(注)中国では残った料理は、店の人に「打包ダーパオ」と言えば残り物は、どんな店でも持って帰れます。「犬に食べさせたいから」なんて見栄をはる必要はありません。

|

  百人吃百味(バイレンチーバイウェイ)

 この「吃(チー)」の字は日本語では「どもる」として使いますが中国語では「食べる」の意味です。麻雀(中国語では麻将)でもチーと言わずに食う・食ったという人がいますし、食いタンという役もあります。ということで、このことわざは「百人が食べれば百通りの味がある」すなわち「百人が百人とも食物に対する嗜好が違う」と言っているのです。こう言えば皆さんは日本のことわざ「蓼(たで)食う虫も好き好き」を連想されるでしょう。事実、蓼は香辛料になる位に辛いのですが、そんな草を好んで食べる虫がいるところから、こんなことわざが出来たのでしょう。

 今回この日中のことわざを比べると、中国のそれは算数みたいで面白味に欠けます。それに比して日本の方が、奥があってことわざらしく、軍配はこちらに上げたい気がします。

 又、この例だけでなく、日本には食べ物に関係したことわざが実に豊富で、中国料理の本場のそれを、はるかに越えていると私は感じています。

だがそんな事を言うと、中国人10人中9人位は、そんことはない中国語の方が豊富だときっと言います。

これこそが中国人の性癖(せいへき)だと私は経験上断言できます。というのも歴史的文化的にも日本の兄貴分いや親以上の中国人にとってこんなどうでもいいことでも、日本に負ける?のは、潔(いさぎよ)しとしないでしょう。

実際(共産党にとっての)愛国教育を実施している中国では夜郎自大(やろうじだい)的な言動が有ってもおかしくないのです。(愛国教育もない日本も問題ですが)

いやはや食べる話から大袈裟な話になってしまいました。

 

*前回のクイズの答え

「三得利」は、サンドウリーと発音して、サントリーの中国名です。意味も、生産者、販売者、消費者の三者が利を得るともとれるので、傑作といえるでしょう。

|

  百人吃百味(バイレンチーバイウェイ)

 この「吃(チー)」の字は日本語では「どもる」として使いますが中国語では「食べる」の意味です。麻雀(中国語では麻将)でもチーと言わずに食う・食ったという人がいますし、食いタンという役もあります。ということで、このことわざは「百人が食べれば百通りの味がある」すなわち「百人が百人とも食物に対する嗜好が違う」と言っているのです。こう言えば皆さんは日本のことわざ「蓼(たで)食う虫も好き好き」を連想されるでしょう。事実、蓼は香辛料になる位に辛いのですが、そんな草を好んで食べる虫がいるところから、こんなことわざが出来たのでしょう。

 今回この日中のことわざを比べると、中国のそれは算数みたいで面白味に欠けます。それに比して日本の方が、奥があってことわざらしく、軍配はこちらに上げたい気がします。

 又、この例だけでなく、日本には食べ物に関係したことわざが実に豊富で、中国料理の本場のそれを、はるかに越えていると私は感じています。

だがそんな事を言うと、中国人10人中9人位は、そんなことはない中国語の方が豊富だときっと言います。

これこそが中国人の性癖(せいへき)だと私は経験上断言できます。というのも歴史的文化的にも日本の兄貴分いや親以上の中国人にとってこんなどうでもいいことでも日本に負ける?のは潔(いさぎよ)しとしないでしょう。

実際(共産党にとっての)愛国教育を実施している中国では夜郎自大(やろうじだい)的な言動が有ってもおかしくないのです。(愛国教育もない日本も問題ですが)いやはや食べる話から大袈裟な話になってしまいました。

 

*前回のクイズの答え

「三得利」は、サンドウリーと発音して、サントリーの中国名です。意味も、生産者・販売者・消費者の三者が得を得るともとれるので、傑作といえるでしょう。

 

|