2012年5月アーカイブ

 ネクタイ

クールビズの季節となり、私のようにネクタイが苦手の人間は大助かりです。このネクタイについて、次のような思い出があります。

今から半世紀も前に「野郎どもと女たち」という、ミュージカル仕立てのアメリカ映画がありました。マーロン・ブランド、フランク・シナトラ、ジーン・シモンズ、などが出演してたと記憶してます。ストーリーは忘れましたが、妙に憶えている場面があります。

 それは主人公が隣を歩いている友人のネクタイをいきなり握ってその友人が締めているネクタイの柄を言わせるのです。ところが当の本人は自分のネクタイの柄を答えられなくて、賭け金を見事に取られてしまうのです。

 この話、男性の方なら案外思い当たりませんか。

というのも朝ネクタイを決めるのに、いわば義務的に選んだりしますと、この映画のような事が有り得るのです。

これがもし女性の場合だったりこんな事は起こりません。

その理由として、私にも次のような経験があります。

最初に書いたようにネクタイが不得意の私は、せめてささやかな抵抗としてネクタイに少し遊びを入れています。

それは何かといいますと買うネクタイにキャラクター入りの物を選んでいるのです。だからドラエモン、トトロ、ミッフィ、ビリケンさん等の柄入りのものを何本か持っていて、時々それを締めています。

 しかし不思議なことに、この変わった柄に気が付く男性はほとんどいません。(なるべく目立たない柄を選んでますが)ところが女性は必ず気付きます。ある飲み屋では、孫がミッフィのファンだから是非下さいと、危うく取られそうになったこともあります。

さて以上のようなことから、男性が相手のネクタイをほめるには、かなりの注意力が必要という事が、お判り頂けたと思います。

 

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 盗むや憎いなど

 もしもテレビの笑点の大喜利で「盗めないもの」が出題されたとします。するとこ小遊三さんは「どんな美女も、僕の心は盗めない」のような答えをするでしょう。円楽さんは「歌丸師匠の芸を盗もうとしたが、どうしても盗めなかった」とか言って、座布団の二、三をせしめることでしょう。

 このように本来は、マイナスのイメージのある言葉でも、使い方によってプラスの意味になるものが数多くあります。以前書きました「チョイ悪」なんかもそうですし「死」という言葉も「死ぬほど愛している」なんて使い方をすれば、立派に使えます。

 そんな中で「憎い」という言葉は、特に多用されるようです。

 かって大相撲には、風貌や態度からして憎らしい位強い横綱が何人かいました。そんな中には本当に嫌われてしまって、本国に帰ってしまった人もいます。しかしそんな横綱の中でも「巨人、大鵬、玉子焼き」と言われただけあって、大鵬関などは、強かったけれど憎らしいとも、ましてや嫌いとは言われなかったようです。

 そう言えばその巨人軍にも、王選手という人は、アンチジャイアンツ派からすると、本当憎くらしい位打ちました。だがこの人を嫌いだという人は、ほとんどいなかったような気がします。なんせ打ったヒットの3分の1がホームランのような人では、プロ野球ファンならずとも、嫌いとは言えないでしょう。

 こんな事を考えていたら、今までぼんやりと人生を過ごした私などは、せめて一度位は、女性に「憎い人」とか「悪い人」とか言われてみたかったなぁ。

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 似ている

 私の若い頃の仲間に、女性とお友達になる(ナンパ)が、とても上手い男がおりました。その彼の常套の手口は、出会いの最初に「貴女は誰々(主に女優の名前)に似ている」か「似ていると言われない」でした。

 ある時この彼が居ない時に、この話で盛り上がり、そのまま或るスナックに入りました。その店は私は始めてでしたので、私がこの手口の実行犯に指名されました。ところが店のママが誰に似ているのか、全然浮かびませんでした。そこでなんとなく感じだけで「小柳ルミ子に似ていると言われません」とやりました。ところが驚くことに「そう時々お客さんにそう言われるの」と上機嫌で答えるではありませんか。同行の友人達は下を向いて、笑いをこらえている風でした。

う~ん、矢張りこの手法を使う奴が他にもいるのだと、感心した記憶があります。この出来事を我々は今でも「小柳ルミ子事件」と呼んでいます。

 しかしこんな古典的手法は、今でも生きているようです。先日も若い男性が「前田敦子に似ているね」とやっている現場を見ました。私も久し振りにある御婦人に対して「八千草薫さんに似ていると言われません」をやってみました。まんざらでもない御様子でした。

 ところでこの「似ている」は、私が今さら申し上げるまでもなく、引き合いに出すタレントは、誰からも好感を持たれる人に限ります。だからCMに多く登用されるような人なら無難でしょう。その点吉永小百合さんなら大丈夫でしょうがT大出身のKさんなんかですと嫌う人もあるようですので、要注意です。きれいな人なら誰でも良いとはいかないようです。もっともこんな初歩的なことは、この発信を読んで頂いている男性の皆さんには無縁ですね。

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