2010年11月アーカイブ

 北京語

 この狭い日本にも多くの方言があります。

ましてや広大な中国に多くの方言があっても当り前です。そして同じ漢民族の話す方言でも、北京、上海、広東などの方言の差は、地形的に考えれば、ドイツ語、フランス語、スペイン語位に違っても、不思議でないでしょう。(中国の面積は、全ヨーロッパの総面積の約2倍)

 そこで新中国成立後に、北京語を基準として、統一した言葉を標準語と定めました。従ってこれを正式に国語、普通話(プートンホワ)として学校で教えています。だから現在では、この普通話をしゃべれば、中国国内の何処に行っても通じるようになりました。但し年輩者などで、この教育を受けていなくて、しゃべれない、聞きとれない人達もいるので、テレビや映画で、画面に字幕が出ることもあります。(逆に広東語、上海語等で放送するものもあります。)

 そして生っ粋の北京育ちの人は、自分達の北京なまりを直す気はありませんから、地方から出て来た人は、聞き取りにかなり苦労するようです。それで北京のバスの車掌の言葉が聞き取れるようになったら、一人前だという説もあります。

 こんな訳で、そうでなくてもヒアリングに難が有る私にとって、本場の北京語は、まったくお手上げに近い状態です。(早口なのと、やたらと巻き舌に発音するのが特徴です)さらに、私のことわざ好きが災いして、大人レベルの四字熟語をそこそこ知っていても、幼児レベルの単語が分からない事も多いです。この学力格差も私らしいと、中国人によく笑われています。

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 フランス語

 私の外国語習得能力の低さは、我ながら情無い限りです。それはまず中学で始まった英語です。発音も文法も作文も全て駄目でした。だから成績は、見事にアヒルの行列でした。(2、2、2 …) ついで第2外国語としての仏語です。こちらはもっと悲惨でして、通常2年で履修すべきなのに、私は4年間も掛かりました。口の悪い同級生は、私は外語に進学したと冷笑していました。お蔭で私は、モーパッサン、スタンダール、ロマンローラン等の原作を沢山手にする事が出来ました。中でも今でも残念に思うのは、折角サンテグジュぺリの「星の王子さま」を手にしたのに、単位ばかりに気をとられた事です。社会人になって、岩波の邦訳を読んで、こういう内容なら、当時の仏語教師に、もっと深い意味を聞いておくべきだったと、大いに悔やみました。

 最近でもこんな事がありました。

いつも行きつけの大甚(日本一の居酒屋、と私は思ってます)で、働いていた小柄の白人の姿が見えなくなったので、店主にその事を聞いてみました。すると彼はフランスに帰ってしまったとの事でした。そうと知っていたら、顔を合わせた時に、せめて「ボンジュール」位言っておけば、彼も喜んだろうにと思いました。

 こんな英仏語なので、それではと始めた中国語については、次回にお話し致します。ただこの場合、中国語というのは、正確には漢語というべきです。何故かといえば、中国には55とも言われる少数民族がいて、その人達に固有の言語、例えばチベット語があれば、それも中国語となります。だから漢民族のしゃべる言葉が、現在中国語と呼ばれているのです。その証拠として、中国で行なわれる中国語の検定試験の正式名称は、漢語水平考試(ハン、ユィ、スイピン、カオシ)略して、H、S、K と呼ばれています。

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