2009年1月アーカイブ

 例によって中国語で、牛が登場する熟語やことわざを拾ってみます。

吹 牛   牛の皮に息を吹きこんでイカダとした事から転じて「ほらを吹く」

       の意。

黄 牛   本来はアカウシの事ですが、隠語として「ダフ屋、闇屋」        

       の意味。

対牛弾琴  政治をわきまえない人に、政治を説いても(期待しても) 

        無駄。 

汗牛充棟  男の夢に、自宅に書斎を持つというのがあります。      

        そこの蔵書がこうなれば最高。

九牛一毛  私の頭髪と違い、多数の中のごく一部分、

        取るに足りないこと。

老牛破車  (老いた牛がぼろの車を引くように)動作が緩慢なこと、

        仕事が遅いこと。 (これは自分か)

鶏口牛后  中国人の気質はまさにこれ。寄らば大樹の陰でなく、

        すぐ独立を目指します。

割鶏焉用牛刀  漢文式に読んで、ニワトリを割(さ)くにいずくんぞ

           牛刀を用いん。

鮮花挿在牛糞上  まったく釣合わないこと。

            美女が醜男に嫁ぐとこう言います。

 

 以上、こうしてみますと特に四字熟語(成語)は、日本語となっているものが多いことに気付きます。 但し「牛飲馬食」は和製で、中国語にはありません。

 ところで、中国語にはカタカナが有りません。そこで外来語や外国の

人名、固有名詞などはどう表記するのでしょう。

 そこでクイズ

牛 頓    「牛」の発音はニュウ。リンゴに縁のある科学者の名前。

牛仔?   「牛仔」はカウボーイ、「?」はふんどしでなくズボン。

        今では私でも似合いませんが、愛用しています。

牛津大学   雄牛は英語では○○、英国の伝統ある名門大学。 

 

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 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

 さて今年のえとの牛は、我が国ではもっぱら労役として利用し、皮は使っても、食の面では仏教の影響もあってか、縁が薄かったようです。それが文明開化の牛鍋(すきやき)を契機として普及し、品種改良も進み高級化して、松坂、神戸、飛騨等々のブランド牛までも産みだすようになりました。

 これに似たような例としては、リンゴ、メロン、最近のマンゴー等が挙げられます。更に工業製品としての、車、カメラ、家電等は、まさに日本人の面目躍如たる感がします。

 話を牛に戻しますと、牛はその姿、大きさもあって、犬や猫のようにペットにはなりません。兎のミッフィーや熊のプーさん、テディベアのような縫い包み(ぬいぐるみ)になることもありません。 競馬のようなスターも出ません。よく知られたことわざ「牛にひかれて善光寺参り」も、語源を知ると牛ではなくて、犬でも馬でも良い訳です。  (注)

 こうしてみると牛は地味な動物かもしれません。さらに「牛を馬に乗りかえる」と言うように、牛は馬より低位の存在と考えているようです。 でも「馬の耳に念佛」に相当する「牛に向って琴を弾ず」(対牛弾琴)という言葉もあるので、ここでは馬も牛も同じようなものでしょう。 (残念ながら良い意味に使われていませんが)

 さて、この忙がしい世の中「牛車」や「牛歩」のスローペースも捨て難いですが、現在の不況下では、後塵を拝してばかりではおられません。  ここは一つ、日本が世界を「牛耳る」位の、心意気が必要ではないでしょうか。

 (注) 牛にひかれて……の語源については、広辞苑や大辞泉に乗ってますので御覧下さい。

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